サマルカンドのスザニ
ウズベキスタン最大の観光地ですが、サマルカンドは元々はタジク系民族が多く住んでいた町でした。このためスザニのデザインにもタジク文化の影響が色濃く見られます。
サマルカンドは元々はタジク系民族が多く住んでいた町でした。18世紀前半からウズベク系の人々が移住しましたが、タジクの影響を色濃く残しました。サマルカンドのスザニが現在よく見られるデザインに進化したのは20世紀が始まってからの様です。
主な特徴
サイズが大きい/刺繍の面積が広い/色が少ない/太いつる などなど
代表的なデザイン
新しいサマルカンドスザニ
上の写真のスザニです。とても有名なメダリオンデザイン。お土産屋さんで良く見るタイプ。
メダリオンタイプ
20世紀に商業用に進化した新しいスタイルです。恐らく絨毯のデザインにインスピレーションを得たもので、大きな円形のモチーフが中心の印象的なモチーフで、19世紀によく作られた緑の「ハスのつた模様」が存在感の大きい黒くて重い模様へと進化し、メロンのつた模様と呼ばれます。
写真:サマルカンドスザニ 19世紀後半20世紀 (ウズベキスタン美術館)
★メダリオンタイプ
ブッシュタイプ
一つ目とまったく異なるデザインですが、サマルカンドで特徴的なスザニの一つです。抽象化された植物の茂みで構成されています。構成としては前述のムガル朝タイプの花やヌラタスザニに似ていますが、モチーフがより抽象化されていて寒色が多く、色の種類が少ないのが特徴です。(事例なし・・)
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