ラカイ族(Lakai)・クヌグラット族(Kungrat)のスザニ

ラカイ・クヌグラット族は半遊牧の伝統を持つ少数民族です。そのデザインは、彼らのシャーマニズムを反映して独特です。

ラカイ族とクヌグラット族は、共に半遊牧の伝統を持つ少数民族ですが、ラカイ族はタジク系(ペルシャ系)で馬を育て、クヌグラット族はトルコ族系(ウズベクの主流と同じ)とペルシャ系の人々との混合体で羊を育てました。

 地理的にタジキスタンに含まれなかったタジク系のラカイ族は、ウズベク国家の中で孤立し、少数派となりました。ウズベク国家はタジクの伝統には興味がなかったので、ラカイ族は彼ら自身で自らのアイデンティティーを守っていく必要性にかられたのです。

 クヌグラット族はウズベクの中にいたので、1920年代のロシアの強制的な定住化のために中央アジアの家畜の4分の3が失われたにも関わらず、クヌグラット族は半遊牧の伝統を維持し続け、羊毛を使ったフェルト製品やラクダの毛の絨毯の技術も受け継がれました。クヌグラット族もラカイ族と同じで、自身の民族の伝統を大切にしており、彼らの近代化はほかのウズベク人よりも保守的だったようで、多くの民族伝統が保存されることとなりました。

実は私の手元にはラカイ系のスザニの写真がなくて・・お土産屋さんとかには時々かざってあるのですが。  

スザニ手帳

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